システムエンジニアの過酷な実態をコミカルに描く電撃文庫の異色作『なれる!SE』。本企画は、その主人公&ヒロインである桜坂工兵と室見立華による“中二っぽい”IT用語の解説コーナーだ。第9回はバリエーションが豊富なIT用語。第2回の記事とも合わせて読もう。それにつけても、祝9巻発売!
このコーナーはIT用語の中でも特に中二っぽい単語(※)を取り上げ、その意味と語感のギャップをゆるく楽しんでいくものです。
優秀な中二病の少年少女をIT業界にスカウトすべく始まったこの企画。今回もガンガン攻めていくわよ!
気づけば今年度ももう終わりですね、来週からはいよいよ新年度スタートです。
新社会人はいよいよ業務開始ね、散々もみくちゃにされて学生時代のプライドを全てへし折られるがいいわ。
!? ちょ、ちょっと室見さん、なんてこと言うんですか。みんな期待に胸ときめかせて入ってくるんですから、水さしちゃダメですよ。
水さしてるんじゃなくて意識の切り替えが必要ってことよ。あんただってこの一年間、今までの人生とはかけ離れた知識や経験を得てきたわけでしょ? そんな状態で突然入ってきた新卒が『俺、ビジネスの意識とかちょっと高いですからー。甘く見てると怪我しますよ先輩?』とか言われたら、イラっとこない?
まぁ……色々頑張れよ、とは言いたくなるでしょうね。
学生時代の実績は実績、それはそれで大事にするとして未知の分野は謙虚に学んで吸収していってほしいのよ。中途半端に偉ぶって手を動かさないよりガンガン失敗して恥かいた方が、あとの伸びしろが大きいから。あんたも二年目だからって変に斜に構えたりせず、どんどんつっこんでスキルアップしていくのよ。
!
はい!(いい先輩だ!)。
ただし失敗して私にフォローさせたらお仕置き。
!
(いつもの室見さんだ!)。
(※)思春期の男の子女の子がぐっとくるようなカッコイイフレーズ、名前。ポーズをつけて叫んだりするとなお可。ただし大人になってから同じ単語に接するとなぜか赤面してしまう不思議。
